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光触媒の機能とメカニズム
2025.02.07
塗料について
![光触媒の機能とメカニズムを解説](https://soray-llc.com/wp_2/wp-content/uploads/2025/02/Build-Wear.029-1024x576.png)
光触媒塗料の性能・メカニズム・施工例をわかりやすく解説!
光触媒について漠然とした理解の方も多いのではないでしょうか。多機能には理由があります!
前回ラジカル制御技術について解説しました。
光触媒とラジカル制御は逆行した関係
光触媒とラジカル制御は、どちらも塗膜の耐久性向上を目的とする技術ですが、メカニズムが異なります。
主な違い
- ✅ 光触媒は、酸化チタンが紫外線を受けて汚れを分解し、雨で洗い流すセルフクリーニング効果を発揮。
- ✅ ラジカル制御は、紫外線による塗膜の劣化を抑える技術で、酸化チタンを特殊コーティングすることで、ラジカルの発生を防ぐ。
つまり、光触媒は「汚れ防止」、ラジカル制御は「塗膜劣化防止」を主な目的としており、逆の構造と言っていいでしょう。
光触媒塗料は、太陽光や紫外線を利用してセルフクリーニング機能を発揮する高機能塗料です。
環境に優しく、建物の美観を長期間維持できることから、外壁塗装や内装に幅広く使用されています。
1. 光触媒塗料の主な性能
✅ セルフクリーニング機能(防汚性)
- 太陽光を受けることで汚れを分解し、雨で洗い流す。
- 外壁や看板などが長期間キレイな状態を保てる。
✅ 抗菌・抗ウイルス効果
- 細菌やウイルスの増殖を抑える。
- 病院や食品工場など衛生管理が重要な場所で活用。
✅ 消臭・防カビ効果
- 窒素酸化物(NOx)や有機物を分解し、空気を浄化。
- カビの発生を抑えるため、湿気の多い場所にも最適。
2. 光触媒塗料のメカニズム
光触媒塗料の主成分は酸化チタンで、これが紫外線を受けると活性酸素が発生し、汚れや有害物質を分解する仕組みです。
汚れ分解のプロセス
- 1️⃣ 光触媒が紫外線を吸収
- 2️⃣ 活性酸素が発生し、汚れ(有機物)を分解
- 3️⃣ 親水性の塗膜が水と馴染みやすくなり、雨で汚れを洗い流す
🔹 結果 → 壁や天井が長期間キレイな状態を維持できる!
3. 光触媒塗料の施工
光触媒塗料は、特に外壁や公共施設の長期メンテナンスが難しい場所で活用されています。
(1) 住宅・マンションの外壁
- 🏠 外壁の汚れを雨で落とすため、メンテナンスコストを削減。
- 🏠 カビや藻の発生を抑え、清潔な外観を維持。
- 🏠 白系や明るい色の塗装でも長期間キレイな状態を保てる。
(2) 商業施設・公共施設
- 🏢 ビルの外壁やガラス面に施工し、都市部の排気ガス汚れを防ぐ。
- 🏢 看板や案内板に使用し、清掃回数を減らす。
- 🏢 病院・学校などの施設では抗菌・抗ウイルス効果も期待できる。
(3) 道路・橋梁・インフラ
- 🚗 トンネル内壁やガードレールに塗布し、排気ガス汚れを分解。
- 🚗 高速道路の遮音壁に使用し、空気清浄効果を発揮。
- 🚗 電車の駅構内の壁や天井にも施工されるケースあり。
4. まとめ
まとめ
- ✅ 光触媒塗料は「汚れを分解し、雨で流すセルフクリーニング機能」が最大の特徴!
- ✅ 酸化チタンが紫外線を受けることで活性酸素が発生し、汚れや有害物質を分解する。
- ✅ 住宅外壁・商業施設・医療公共施設など、幅広い用途で使用されている。
👉 長期的に美観を維持し、抗菌・抗ウイルス効果が欲しいなら、光触媒塗料は最適な選択!
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