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壁の屋根の劣化の違いを解説
2025.02.01
塗装について
屋根だけ色褪せてきた。
南側の色だけ変わったように見える。
立地条件によりますが、
屋根は外壁に比べて、日射量が多く、劣化が激しいです。
目視しにくいので忘れがちですが、
屋根の方が定期的な点検が必要です!
屋根だけの塗り替えもオススメです。
建物の屋根や外壁は、
紫外線(UV)の影響を受けて塗膜が劣化します。
紫外線量の違いによって、
塗膜の寿命や劣化スピードが変わるため、
適切なメンテナンスが必要です。
1. 屋根と壁の紫外線量の違い
(1) 屋根の紫外線量
- 屋根は直射日光をほぼ終日受けるため、紫外線の影響が最も強い。
- 特に夏場の南向きは紫外線量が最大になり、表面温度が70℃以上になることもある。
- 雨や風にもさらされやすく、塗膜の劣化が外壁より速い傾向がある。
(2) 壁の紫外線量
方角によって紫外線量が異なる:
- 南面:1日を通して日光を浴び、紫外線の影響を強く受ける。
- 西面:午後の強い日差しを受け、紫外線量が多い。
- 東面:朝日が当たるが、紫外線の影響は西面より少ない。
- 北面:直射日光をほとんど受けないため、紫外線の影響は最も少ないが、湿気やカビのリスクが高い。
2. 紫外線と塗膜劣化のメカニズム
紫外線が塗膜に与える影響は、
主に化学分解と熱劣化によるものです。
(1) 紫外線による化学分解
- 紫外線が塗料の結合を破壊し、劣化が進む。
- チョーキング現象(白い粉が出る)が発生し、防水性が低下する。
- 分解された塗膜は脆くなり、ひび割れや剥がれにつながる。
(2) 熱劣化
- 屋根や南面・西面の外壁は高温になりやすく、塗膜が膨張と収縮を繰り返す。
- この熱のストレスで塗膜が徐々に硬化し、割れやすくなる。
(3) 紫外線と水分の相乗効果
- 紫外線が塗膜を破壊 → 耐水性が低下 → 雨水が浸透 → さらなる劣化(剥がれ・膨れ)
- 屋根や壁の塗膜が劣化すると、下地の建材までダメージを受ける。
3. 紫外線による塗膜劣化を防ぐ方法
(1) 主な屋根用塗料の耐候性の違い
塗料の種類 | 耐久年数 | 紫外線耐性 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 3〜5年 | 弱い |
ウレタン塗料 | 4〜7年 | 普通 |
シリコン塗料 | 7〜10年 | 高い |
フッ素塗料 | 10〜12年 | 非常に高い |
無機塗料 | 10〜15年 | 最高レベル |
屋根や紫外線の強い外壁(南・西面)には、
フッ素塗料や無機塗料を使用すると耐久性が向上する。
(2) 適切なメンテナンス
- 屋根は8〜10年ごと、外壁は10〜15年ごとに塗り替えが目安(塗料の種類による)。
- チョーキングやひび割れを発見したら、早めに塗装メンテナンスを検討。
(3) 紫外線対策を活用
- 遮熱・高耐候性塗料を選ぶ。
- 日よけ(庇・植栽)を活用する。
4. まとめ
屋根の塗り替えは劣化が進むと、
雨漏りの原因にもなります。
劣化の進んだ状態での施工は危険を伴いますし、
最悪、屋根の葺き替えになると、大きな出費になります。
建物を長持ちさせるために、
適切なメンテナンスと塗料選びが重要です!
合同会社装麗では、塗料のプロの専門知識を活かした
高品質な塗装サービスを提供しております。
熊本を拠点に、福岡、鹿児島など九州圏内で
住宅の塗替えから特殊塗装技術を用いた施工、什器の製作まで
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