遮熱塗料の効果とメカニズム

2025.01.30

塗料について

遮熱塗料の効果とメカニズム
遮熱塗料の効果とメカニズム

夏場の2階は特に暑い。
西陽が当たると、さらに暑い。

電気代が上がったし、節約したい。

住宅もオフィス、工場なども多く採用されています。
実際に施工していると効果を実感します!

遮熱塗料の効果とメカニズムについて

1. 遮熱塗料とは?

遮熱塗料は、太陽光を反射し、

建物の表面温度を抑える塗料です。

主に屋根や外壁に使用され、室内温度の上昇を防ぎ、

冷房の負荷を軽減する効果があります。

都市のヒートアイランド現象の対策や、

省エネルギー目的で広く採用されています。


2. 遮熱塗料の主な効果

(1) 室内温度の上昇を抑える

  • 屋根や外壁の表面温度が10〜20℃低減される
  • 室内温度も2〜5℃程度低下するケースが多い。
  • 夏場の冷房使用を抑え、電気代の節約につながる。

(2) 建物や屋根の劣化防止

  • 温度変化による膨張・収縮の影響を減らし、外壁や屋根のひび割れを防ぐ
  • 塗膜自体の耐候性が高く、建物の寿命を延ばす効果もある。

3. 遮熱塗料のメカニズム

遮熱塗料が効果を発揮する仕組みは、

大きく3つの原理によって説明できます。

(1) 太陽光の反射

  • 遮熱塗料には特殊な顔料が含まれ、近赤外線を効率よく反射する。
  • 一般的な塗料は約20〜30%の近赤外線を反射するが、遮熱塗料は60〜90%を反射し、表面温度の上昇を防ぐ。

(2) 熱の放出

  • 塗料の中には、熱を吸収しにくく、表面の熱を効率的に放射する性質を持つものがある。
  • 蓄熱を抑え、温度上昇を防ぐ。

(3) 蓄熱の抑制

  • 遮熱塗料には、熱を内部に伝えにくい低熱伝導性の成分が含まれており、屋根や外壁が熱を蓄えにくくなる。

4. 遮熱塗料の活用例

主な施工事例

(1) 一般住宅の屋根・外壁

  • 夏場の冷房費削減に効果的。
  • リフォーム時に導入されることが多い。

(2) 工場・倉庫

  • 屋根の温度が大幅に低減され、冷房コストを削減
  • 作業環境の快適性向上。

(3) 学校・公共施設

  • 児童や高齢者の熱中症対策として、学校や福祉施設でも採用が進む。

(4) 道路・橋梁

  • 道路や歩道の表面温度を下げることで、ヒートアイランド現象の対策として利用。

5. 遮熱塗料の選び方と注意点

主な注意点

(1) 色の違いによる効果

  • 白色系の塗料は反射率が高いため、遮熱効果が高い
  • 黒や濃色は効果がやや低下するが、高反射顔料を使用した遮熱塗料なら一定の効果を発揮する。

(2) 遮熱と断熱の違い

  • 遮熱塗料は熱を反射して表面温度を下げるが、断熱塗料は熱の伝達を抑える。
  • 冬場の保温効果を求める場合は、断熱塗料を選択するのが望ましい。

(3) 施工時のポイント

  • 適切な下地処理が必要。
  • 施工環境によっては効果が変わるため、塗料メーカーの仕様で施工する。

6. まとめ

遮熱塗料は、太陽光を反射し、

熱の吸収を抑えることで建物の温度上昇を防ぐ塗料です。

住宅や工場、公共施設などさまざまな場所で活用され、

環境負荷を低減する持続可能な塗料として注目されています。

塗料の専門家

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合同会社装麗では、塗料のプロの専門知識を活かした

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